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2017年12月13日より福島県葛尾村にてドローンによるイノシシの生態調査を開始

(株)スカイシーカーは地元の民間企業である(株)アルサと共同で平成29年12月13日より福島県葛尾村にてドローンによるイノシシの生態調査を開始します。
それに際し、11月28日(火)日本大学工学部50周年記念館で日本大学工学部・葛尾村・(株)スカイシーカー&DJI JAPANの産官学による第18回産学官連携フォーラムが開催されました。

本プロジェクトの背景

2011年の東日本大震災時に起こった原発事故以降、福島県葛尾村は居住困難地域となりました。
あれから6年の時を経て現在では約200名の村民が居住を再開していますが、村では長期に渡り人が生活していなかった事からインフラ整備が整っていなかったり、イノシシのような害獣が住宅のすぐそばにまで出現するようになっており、人々の暮らしに多大な影響を与えているというのが現状です。

(株)スカイシーカーは平成29年8月9日にDJI JAPAN(株)、日本大学工学部とドローンを活用した生態系調査、社会インフラや環境保全と防災、物流などの技術開発と、その社会実装に向けた連携・協力に関する合意書を締結しました。

日本大学工学部は福島県葛尾村と、平成27年5月15日に「葛尾村の復興まちづくりに係る包括連携協定」を締結し、以来緊密な連携のもとロハスの工学を基軸とした復興まちづくりを進めてまいりました。

その中でさらに、ドローンを活用した葛尾村の復興まちづくりに向けた連携を強化するため、平成29年9月26日に「無人航空機ドローン」を活用した葛尾村の復興まちづくりに関する協定」を締結いたしました。

本協定では、
1. 河川をはじめとする地表水と流れの実態調査に関すること
2. 村内の植生や動物をはじめとする生態系の実態調査に関すること
3. 村内の橋梁をはじめとする社会インフラや住宅等の実態調査に関すること
4. これらの実態調査を可能とする操縦士の育成に関すること
5. ドローンに関る村内の住民等への普及啓発 に関すること
6. その他、医療、介護、防災、物流等村内のニーズに合わせた研究開発の実施に関すること

これらについて研究開発を進め、社会実装することを目的としています。
そしてきたる12月13日より(株)スカイシーカーと地元企業(株)アルサが共同し、第1回目となるドローンによるイノシシの生態調査を実施します。
調査データは今後害獣を対策していく上で非常に重要な資料となり、この地で実証された成果を郡山圏域や、復興途上の他市町村に展開していく為の大きな一歩となります。

2017年11月28日に第18回産学官連携フォーラム開催

葛尾村から始まるドローン技術の利活用による復興まちづくり構想について議論すると共に、この地で実証された成果を郡山圏域や,復興途上の他市町村に展開するための方策について議論いたしました。

はじめに、本プロジェクトのリーダーである出村克宣工学部長・工学研究所長より開会挨拶および趣旨説明を行いその後、サブリーダーである岩城一郎教授と若林裕之教授より、各分野の研究開発構想について話題提供をいたしました。

また、官側の代表として葛尾村松本忠孝復興推進室長より、村内の現況とドローン技術に期待すること、さらに産側の代表として(株)スカイシーカー 佐々木政聡代表取締役より、ドローン技術の最先端とこれを活用した生態系調査の実施例について話題提供を行い、最後にこれらの内容をさらに深化・融合させるため、柿崎隆夫工学研究所次長のコーディネートのもと、パネルディスカッションを展開いたしました。

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