DJI Matrice 4 Enterpriseをご紹介します

今回新しく発売されました、DJI Matrice 4シリーズですが、Matrice 4 Enterprise (以下Matrice 4E)とMatrice 4 Thermal (以下Matrice 4T)の2種類のラインナップとなっています。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、どうやらMavic 3 EnterpriseおよびThermal(以下Matrice 3E、Matrice 3T)の後継機に位置する機種であり、各種機能が向上しているというからこれまた驚きです。Mavic 3 Enterpriseシリーズが発売されてまだそれほど経っていないのに、もう新機種が登場するなんて、驚きと、わくわくと、早く飛行してみたい気持ちが強くなりますね。
早速、新型の産業用ドローンMatrice 4Eのスペックや外観、初期セットアップ方法をご紹介しましょう。
目次
Matrice 4Eとは?最新モデルの特徴をチェック
Matrice 4Eの外観をチェック
早速、ハードケースのサイズ感を見てみたところ、Mavic 3 Enterpriseシリーズとあまり変わらないか、少し大きくなったかなと思うくらいの印象です。収納も基本は変わらず、本体もプロペラを取り付けたまま収納できるようになっていますね。オプションとして購入できるスポットライトやスピーカーを収納する場所がないと思っていたのですが、どうやら取り付けたまま収納ができるようになっているようです。
続いて外観を見ていきたいと思います。
外観:機体
<正面>
①7x ズームカメラ:
1/1.5 inch CMOS、48MP f/2.8,168 mm(35mm) 112x デジタルズーム
②3x ズームカメラ:
1/1.3 inch CMOS、48MP f/2.8,70mm(35mm)
③レーザー測距:
最大計測距離:1800m(1Hz) 計測精度:0.2+0.0015D(m)
④測量広角カメラ:
4/3 inch CMOS、20MP f/2.8,24 mm(35mm) 0.5s撮影間隔
スマート傾斜撮影 メカニカルシャッター 工場出荷時歪み補正
<側面>
RTK モジュール標準装備
<上部>
<背面>
<裏面>
<上部 アタッチメント接続用端子>
<スポットライト・スピーカー>
<セルラードングル収納部>
<DJI Cellular Dongle 2 ※>
長距離や山の裏側等、通信が切れた際に、バックアップ的に画像転送と機体のコントロールが可能です。
離陸する際に送信機と機体が接続している必要があり、4G回線を使用した遠隔飛行をすることはできません。
あくまでもバックアップ用となります。
外観:送信機(DJI RC Plus 2 Enterprise)
WB37、セルラードングルが送信機の収納部に入ります。
Matrice 4シリーズの主要ポイント
産業向けの高性能ドローン
Matrice 4シリーズはコンパクトかつインテリジェントなフラグシップモデルでそのたたずまいは風格がありながらおしゃれさを感じることができます。その性能おいても様々な機能が強化され、飛行オペレーションもこれまで以上に安全かつ信頼性の高いものになっており、測量・点検・災害対応・マッピング・土木建設など、幅広い業界に適した業務用ドローンです。
耐久性と飛行性能の向上
Matrice 4シリーズは全天候型設計(IP55の防塵・防水性能)を採用しており、雨天や強風下でも安定した飛行が可能です。もちろん送信機(DJI RC Plus 2 Enterprise)もIP54保護等級を備えているので安心です。
- 最大60分の飛行時間
- 15m/sの耐風性能(環境条件や積載量により異なる)
注目の機能
特に注目すべき機能は、AIによる検知機能です。優れたトラッキング機能も搭載されており、捜索や救助活動での実用化が期待されます。
- カメラに映った人物や車両、船舶などをAIが瞬時に識別し、その種類や数量をモニタ上に表示
- リアルタイムで128個、画像を撮影することで最大1000個の対象物の検知が可能に
高性能カメラとセンシング技術
Matrice 4シリーズは、最新のカメラとセンサー技術を搭載し、さまざまな用途で活躍します。
- 4K解像度カメラで高精細な画像・動画撮影が可能
- ナイトビジョン対応により、低照度環境や夜間作業にも適応
最新の制御システムと操作性
直感的な操作性と高度な制御機能を備え、初心者でも扱いやすい設計になっています。
- 直感的な操縦インターフェースで簡単操作
- 複数の自律飛行モードを搭載し、ルート設定や自動飛行が容易
価格・購入情報
Matrice 4シリーズは、公式サイトや正規代理店から購入可能です。
- 導入コストを抑えるレンタルも提供
いかがでしたでしょうか。紹介させていただきましたようにMatrice 4シリーズは、高精度なデータ収集・耐久性・AI自動化機能を兼ね備えた業務用ドローンです。さまざまな分野での活用が期待されており、業務の効率化と安全性向上に貢献してくれますので、もしも気になる方がいらっしゃれば、いつでもお気軽にご相談ください。
Matrice 4シリーズはどんな業種に向いている?【用途別解説】
Matrice 4シリーズは、次のような業種・用途での活用が期待されています。
測量・インフラ点検
RTK測位技術や高性能センサーを活用し、橋梁、送電線、建築物の詳細な点検や地形測量を効率的に行えます。
災害対応・救助活動
AI検知機能、トラッキング機能、サーマルカメラ、暗視機能、スピーカー(アクセサリ)の機能追加・進化により、災害現場の状況把握や被災地の捜索救助での活用も期待されます。
農業・林業
暗視機能の向上、サーマルカメラの活用から、野生動物(害獣)の捕獲に向けた調査にも役立ちそうです。
もちろん上記以外にも、さまざまなシーンでの活用が期待されています。
Matrice 4E 初期セットアップ方法
1.開封と付属品の確認
箱からすべてのコンポーネントを取り出し、付属品を確認します。
2.バッテリーの取り付けとプロペラの装着
バッテリーを機体にセットし、確実にロックされているか確認。
送信機のバッテリー(WB37)を装着し、充電状況をチェック。
次にプロペラを取り付ける。
3.送信機と機体の接続
送信機(DJI RC Plus)を起動する。
機体の電源を「ON」にする。
DJI Pilot 2アプリを開き、機体が正しく認識されているか確認。
アプリ上で機体の接続状態とファームウェアのバージョンを確認する。
4.初期ファームウェアのアップデート
Wi-Fi環境が必要。また、充電状態を確認してから行う。
右上の「注意」アイコンをタップ。
アップデートがあればすべてをアップデートする。
「すべてをアップデート」する。
正常に更新されたかどうか確認する。
5.初回テスト飛行
飛行エリアを確保し、安全な環境で初回飛行を実施。
3mほど上昇。ホバリングし、異常がないか確認。
その後、前後・左右移動、旋回操作を実施し、機体の反応をチェック。
以下チェック項目も忘れずに確認してください
- バッテリー充電を忘れずに
- GPS信号が安定するまで離陸しない
- 送信機と機体の接続を毎回確認する
6.まとめ
Matrice 4Eのセットアップは、バッテリーの充電と装着、機体と送信機の接続、ファームウェア更新、IMUおよびコンパスキャリブレーションを完了させることが重要です。初回飛行前には安全確認を徹底し、正しく動作することを確認しましょう。
Matrice 4シリーズの価格は?
気になる導入費用ですが、DJIオフィシャルサイトで発表されている定価は以下のとおりです。
- DJI Matrice 4E + DJI Care Enterprise Plus:税込 866,800円
- DJI Matrice 4T + DJI Care Enterprise Plus:税込 1,108,800円
弊社スカイシーカーでは、Matrice 4シリーズについて販売のほか、レンタルサービスも行っておりますのでお気軽にお問い合わせください。
Matrice 4シリーズを購入ではなくレンタルするという選択肢【初期コストを抑える方法】
Matrice 4シリーズをはじめとするDJI産業用ドローンは、高機能ゆえに購入時のコストが気になりますよね。
初めて産業用ドローンを導入する企業様、短期間だけ利用したいといった場合、購入ではなくレンタルサービスをご利用いただくことで、以下のメリットがあります。
初期投資の軽減
購入には高額なコストがかかる一方、レンタルなら初期費用を大幅に抑えられます。短期間のプロジェクトや試験導入に最適です。
保守・管理の手間を軽減
レンタルなら、メンテナンスや修理対応はレンタル業者が行うため、運用に集中できます。
また、保険についてもレンタル業者が加入していますので万が一の墜落事故等でも安心です。
最新機種を柔軟に試せる
次々に最新機種が発表されるドローン業界の中で、レンタルなら手軽に最新機種を試すことが可能です。
短期利用のほか、購入検討のためにもぜひ柔軟にご利用ください。
スカイシーカーレンタルサービスの概要
当社では、Matrice 4シリーズのレンタルを行っております
弊社レンタルサービスの強みをご紹介いたします。
- 最短1泊2日から利用可能
- ご利用開始日の前日午前中に機材をお届けするので余裕をもって利用可能
- ご利用開始日の3営業日前までキャンセル・日程変更が可能
- 小型機であっても往復送料は弊社負担(8,000円以上のご利用)
- ドローン本体のレンタル品の中には、購入時には付属されていない追加のバッテリーやRTK使用時には必須なD-RTK3 モバイルステーションや三脚、予備プロペラ、SDなど必要なものをオールインワンで同梱発送いたしますので開封後すぐに使用可能です。別途必要なものを追加で用意する必要はほとんどありません。
- バッテリーのみ・カメラのみのレンタルにも対応