ドローンを使った点検とは?ドローンを活用するメリットと機材選び【2025年版】

ドローンを使った点検とは?ドローンを活用するメリットと機材選び【2025年版】
建物やインフラの点検業務では、高所作業や狭所点検など、作業負担や安全リスクが大きな課題となっています。
近年では、こうした現場に「ドローン」を活用する動きが広がり、外壁・屋根点検はもちろん、橋梁や煙突、風力発電設備、さらには下水道施設の内部調査といった専門性の高い現場でも導入が進んでいます。

空からの撮影によって効率よく異常を検知でき、足場不要・短時間・安全性向上など多くのメリットがあります。

本記事では、点検業務にドローンを活用する利点や活用例、目的別に選びたいおすすめの機体について詳しく紹介します。

この記事でわかること

  • ドローン点検の基本と、導入が進む理由
  • ドローンが活躍する点検現場・具体的な活用例
  • 用途別に見る点検向けドローンの選び方
  • 導入時に押さえておきたい注意点とレンタル活用のポイント

ドローン点検とは?注目されている理由

ドローン点検 注目 理由

ドローン点検とは、建物や設備などを上空から撮影し、外観の異常や劣化を効率的に確認する手法です。これまで高所作業や人の目視で行っていた作業を、空撮によって安全かつ省力化できるのが最大の特徴です。

ドローンに高解像度カメラや赤外線カメラを搭載することで、ひび割れや熱の異常なども正確に検出できるようになり、点検の質そのものも向上しています。
安全性、作業時間、コストの3点においてメリットが大きく、建築・設備業界を中心に幅広く活用が広がっています。

① 足場不要・高所でも安全に点検が可能

高所の点検作業は、落下や転落などのリスクがつきもので、安全対策に時間と費用がかかるのが一般的です。しかし、ドローンを使えば足場を組む必要がなく、地上から安全に点検を行うことができます。

特に屋根や煙突、橋の下部構造など、従来ではアクセスが難しい箇所も、上空や斜め方向から自由なアングルで確認できるため、危険な作業を大幅に減らすことができます。
安全性の向上とともに、現場作業員の負担軽減にもつながります。

② 短時間・広範囲をカバーしコストも削減

ドローンは空中から全体を俯瞰できるため、広い範囲を素早く確認することが可能です。
これにより、従来の点検方法と比べて作業時間が大幅に短縮され、人件費や機材費などのコストも削減できます。

また、現場での作業時間が減ることで、業務全体のスケジュールにもゆとりが生まれます。特に複数棟や広大な敷地を持つ施設では、ドローン点検がもたらす効率化の効果は非常に大きなものとなります。

③ 高解像度カメラや赤外線で異常検知も正確に

高解像度カメラや赤外線カメラが搭載されているドローンでは、小さな劣化や異常も捉えることができ、ひび割れや塗膜のはがれ、雨漏りの原因となる熱の偏りなど、従来では時間がかかっていた詳細な確認が、映像だけで可能になるケースも増えています。

撮影データを保存しておけば、過去との比較や報告書作成もスムーズになり、点検業務の品質と再現性が高まります。

どんな現場で活躍する?ドローン点検の主な用途

ドローン点検 活躍 用途

ドローン点検は、建物だけでなくインフラ全般に幅広く活用されています。
たとえば外壁や屋根の劣化調査はもちろん、太陽光パネルの発熱異常、橋梁や鉄塔といった高所構造物の状態確認など、従来では危険を伴ったり時間のかかる作業を、安全かつ効率的に行えるようになります。

また、災害発生時の被害状況確認や、人が立ち入れない区域の調査など、緊急対応の現場でも重要な役割を果たしています。

① 建物の外壁や屋根の劣化調査

建物の外壁や屋根は、紫外線や風雨の影響を受けやすく、経年劣化の確認が定期的に求められます。ドローンを活用すれば、足場を組むことなく外壁全体を上空から撮影でき、ひび割れや浮き、塗膜のはがれなどを効率的にチェックできます。

特にマンションやビルのような高層建築では、従来の調査方法よりもはるかに安全かつ短時間で作業を終えられます。撮影データは保存・共有も容易で、報告書作成にも活用できます。

② 太陽光パネルのホットスポット確認

太陽光パネルの発電効率を保つには、定期的な点検が欠かせません。
赤外線カメラを搭載したドローンを使用することで、地上からでは発見しづらいホットスポット(発熱異常箇所)を上空から効率的に検出できます。

ドローンによる点検は、広大な太陽光発電所でも短時間で全体を確認できるため、点検コストの削減と作業効率の向上に大きく貢献します。

③ 風力発電設備のブレード・タワー点検

高所かつ大型構造物である風車は、点検の難易度が高い代表的な設備です。
ドローンを使えば、回転ブレードのひび割れや剥離、ナセルやタワー部の外観点検を、安全かつ地上から実施できます。

④ 下水道・プラントなど狭所・暗所設備の内部点検

人が立ち入れない狭い通路や暗所(下水道管路・配管・ダクト・工場の床下など)も、小型ドローンで点検が可能です。LEDライトや高感度カメラを活用することで、漏水・損傷・異物混入などの異常を確認できます。

⑤ 橋梁・鉄塔・煙突などインフラ施設の高所点検

橋梁や鉄塔、煙突などの構造物は高所での点検が必要なため、安全対策や足場設置に多くの手間がかかります。
ドローンを使えば、狭く危険な場所でも上空から自在にアプローチでき、ズームや傾斜角を調整しながら劣化状況を詳細に確認できます。

特に高倍率ズームやレーザー距離計を備えた業務用機体を使用すれば、人が近づけない場所でも正確な調査が可能です。

⑥ 災害後の構造物の被害確認(崩落・ひび割れなど)

地震や台風、豪雨などの災害が発生した際、被害状況の迅速な把握が求められます。
ドローンは、地上からのアクセスが困難な場所でも上空から安全に状況を確認できるため、二次災害のリスクを避けつつ、建物や道路の崩落、ひび割れ、水害の範囲などを正確に把握できます。

撮影データをもとに、応急対応の優先順位を判断したり、復旧計画の立案に活かすことも可能です。

点検におすすめ、用途別ドローン5選

ドローンを活用した点検業務といっても、現場の環境や対象によって選ぶべき機体はさまざまです。ここでは、建物やインフラの点検に実績のある、おすすめの機種を用途別にピックアップしました。
それぞれの特徴や得意分野を参考に、現場に合ったドローン選びのヒントにしてみてください。

① DJI Matrice 400 + Zenmuse H30T

DJI Matrice 400 + Zenmuse H30T

画像出典:DJI公式サイト
  • 特徴:
    ズーム・広角・レーザー距離計・赤外線が1台に。橋梁・煙突・送電線など高所や大型構造物向け
  • 用途:
    大型インフラ点検、広域施設の定期検査、大規模施設の劣化調査
  • 理由:
    最大59分の長時間飛行・保護等級IP55と信頼性が非常に高く、1台で多目的に使える。

② DJI Mavic 3 Enterprise

DJI Mavic 3 Enterprise

画像出典:DJI公式サイト
  • 特徴:
    軽量・高解像度の可視カメラ搭載、最大56倍ズーム(デジタル含)+RTK対応
  • 用途:
    外壁・屋根の点検、戸建て~中規模施設、足場なしでの点検代替
  • 理由:
    軽量・小型で導入しやすい。オールインワンで持ち運び可能、現場で即使える。

③ DJI Phantom 4 RTK

DJI Phantom 4 RTK

画像出典:DJI公式サイト
  • 特徴:
    旧モデルながら高精度撮影が可能。
    高解像度な俯瞰撮影に向く。被写体全体の記録性◎
  • 用途:
    工場敷地や大型屋根の全体把握、災害後の状況記録など
  • 理由:
    斜めからの観察ではなく「真上からくっきり見たい」現場に根強い人気

④ Skydio X10

Skydio X10

画像出典:Skydio公式サイト
  • 特徴:
    米国製。高精度の光学ズームと赤外線カメラをモジュール交換式で搭載可能。AIによる障害物回避・暗所でも対応可能な自律飛行技術が強み。
  • 用途:
    橋梁裏、建物の軒裏、屋根の谷など複雑形状の点検
  • 理由:
    操縦スキルに頼らず安定した飛行ができ、狭所や複雑な構造物でも、安全・正確な点検が期待できる。

⑤ Liberaware IBIS2

Liberaware IBIS2

画像出典:Liberaware公式サイト
  • 特徴:
    約20cm × 20cmの日本製の超小型ドローン。GNSSを使わずに屋内や暗所、狭所の点検に対応。専用コントローラー・高感度カメラ・LED照明を備え、配管・ダクト・下水道などの確認に最適。
  • 用途:
    下水道施設、配管内部、床下、プラント内部などの狭所・閉所点検
  • 理由:
    人が入れない空間や、汚い・危険な場所の点検現場での強力なアシスト

ドローン点検の導入時に注意したいポイント

ドローン点検 導入 注意 ポイント

① 飛行許可・点検業務に必要な資格

ドローンを業務で使用するには、法律上のルールや必要な許可を正しく理解しておくことが大切です。たとえば市街地や人家の近く、建物への接近飛行を行う場合には、航空法に基づいた「飛行許可・承認」が必要なケースがあります。

また、設備の近距離で行う点検目的での飛行には、操縦レベルや安全知識を持つ目安として、国家資格(一等/二等無人航空機操縦士など)を有する人材が求められる場面も増えています。
特に企業や自治体での運用では、安全管理と法令遵守の両立が欠かせません。

② データの記録・解析体制も整えておこう

ドローン点検では、撮影した映像や画像データをどう活用するかも重要なポイントです。
高精細なデータは保存や共有のしやすさに加え、時系列での比較や報告書作成にも役立ちます。

加えて、点群処理やAI解析などの外部ツールと連携することで、異常箇所の自動検出や精度の高い診断も可能になります。点検効率を高めるためには、飛ばして終わりではなく、データ活用まで見据えた体制づくりが鍵となります。

点検用ドローンの導入に迷ったら、まずは「レンタル」も

初めてドローンを点検業務に導入する際は、いきなり高額な機体を購入するよりも、まずはレンタルで実際に試してみるのが安心です。
現場での使い勝手や、撮影データの質、操作のしやすさなどを実際に確認できるため、自社に合った機体を見極めやすくなります。

また、レンタルならバッテリーや周辺機器もセットで利用でき、導入時のコストや手間を大きく抑えることができます。短期的な点検や試験導入にも最適です。
機体のメンテナンスや万が一の故障対応もレンタル会社に任せられるため、管理の手間も最小限で済むでしょう。

ドローンレンタルについてお気軽にご相談ください!

レンタルのメリット

購入ではなくレンタルサービスをご利用いただくことで、以下のメリットがあります。

初期投資の軽減

購入には高額なコストがかかる一方、レンタルなら初期費用を大幅に抑えられます。短期間のプロジェクトや試験導入に最適です。

保守・管理の手間を軽減

レンタルなら、メンテナンスや修理対応はレンタル業者が行うため、運用に集中できます。
また、保険についてもレンタル業者が加入していますので万が一の墜落事故等でも安心です。

最新機種を柔軟に試せる

次々に最新機種が発表されるドローン業界の中で、レンタルなら手軽に最新機種を試すことが可能です。
短期利用のほか、購入検討のためにもぜひ柔軟にご利用ください。

レンタルのデメリット

デメリットとしては、在庫が流動的で使いたい機材が希望日時で予約できないことがある。天候不良などで予定は変わるもの。必ずしも使いたい日程での利用が約束されない場合があるでしょう。

スカイシーカーレンタルサービスの概要

当社では、Matriceシリーズをはじめとした産業用から空撮用の一般用まで幅広いラインナップを取り揃えたドローンレンタルサービスを運営しております。
当社レンタルサービスの強みをご紹介いたします。

  • 最短1泊2日から利用可能
  • ご利用開始日の前日午前中に機材をお届けするので余裕をもって利用可能
  • ご利用開始日の3営業日前までキャンセル・日程変更が可能
  • 小型機であっても往復送料は弊社負担(8,000円以上のご利用)
    ドローン本体のレンタル品の中には、バッテリーや充電器、予備プロペラなど必要なものをオールインワンで同梱発送。別途必要なものをレンタルする必要はほとんどありません。
  • バッテリーのみ・カメラのみのレンタルにも対応

まとめ|ドローン点検で現場の安全と効率を両立しよう

ドローンを活用した点検は、安全性の向上や作業時間の短縮、人手不足への対応といった多くの課題を同時に解決できる、非常に有効な手段です。導入のハードルが下がってきた今、建築や設備保守、インフラ管理など多くの分野で、その可能性が広がりつつあります。

点検対象が小規模な建物であれば、軽量なコンパクト機体でも十分に効果を発揮します。
一方、大規模な構造物や精密な調査には、高解像度カメラやズーム機能を備えた業務用ドローンが適しています。
目的や現場の特性に合わせて、最適な機体を選ぶことが重要です。

まずはレンタルを活用し、実際の業務フローの中で運用を試してみることで、導入後の失敗リスクを減らすことができるのでおすすめです。
またスカイシーカーでは、レンタル後の購入検討のご相談も可能です。レンタルサービスご利用のお客様にはお得な割引もありますので、ぜひご活用ください。

現場の安全と効率を両立させる第一歩として、ドローン点検の導入をぜひ検討してみてください。

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